不妊様にもなれなくて
こんにちは。
わたしには、妊活中に憧れていたものがあったのですが、それは・・・
マタニティーマークです!!
通勤途中で見かける小さなマタニティーマーク。
かばんにちょこんとついているマタニティーマーク。
前から見るとわからないけどリュックにちょこんとついているマタニティーマーク。
お腹がでていなくても、スーツでバリっと決めていても、マタニティーマークがあると「この人妊娠しているんだ!超うらやましい〰〰〰」と思っていました。
わたしにとってはあこがれのマタニティーマークだったんです。
でも、世の中には、このマタニティーマークを見ると辛くなる・・・という人もいます。
「これ見よがしに幸せ自慢して・・・」なんて考えちゃうのが不妊様ということのようです。それくらい辛い思いをしているってことの裏返しなんですが。
この不妊様を気遣って、あえてマタニティーマークをつけない選択をする妊婦さんもいます。なんだか世知辛い世の中です。
わたしは、マタニティーマークについては単純に能天気にあこがれていました。
でも、やっぱり、家族連れがまぶしく見えたし、何でわたしばっかり、みたいな思考になることもありました。
妊活中のある時、同じ社宅にすむ仲良し家族グループで焼肉屋さんに焼き肉を食べに行くことになったんです。その時、我が家以外は全員子供がいて、にぎやかな焼き肉パーティーとなりました。でも、そのにぎやかさとは裏腹に私の心の中は悲しみでいっぱい。
「なんで私だけ子供がいないのかなぁ・・・」
みんな同世代で子供が1人か2人いる。
自分には、あるはずのものがない悲しみというんでしょうか。
自分がまるで欠陥品にでもなったかのような感情でした。
なぜかその時、突然、涙がこぼれおちそうで、
一生懸命、焼き肉を焼く係をして、お肉を焼くことに集中して、涙をこらえていました。
お肉を焼く手を止めたら涙が一気にこぼれおちそうでした。
わたしが泣きそうだなんて誰も気が付いていません。
自分も、なんで今ここでなんだ????という疑問。
すごく張りつめていて、きっとこの時が妊活ストレスのピークだったかもしれません。
わたしはひとを責めることはなかったけれど、根っこにあるものは不妊様と同じでした。
思い通りにならないことを受け入れられない。
自分を認めて欲しい。
あるはずのものがない。
孤独感。
自分だけが頑張っている。頑張りすぎている。
頑張っていることを認めて欲しい。
自分が自分を肯定できていない。
ネガティブの塊ですよね(笑)
このネガティブの塊が根っこにあって、怒りに向かうと不妊様。
悲しみに向かうとわたしのような状況になります。
あー、悲しい、悲しい、何でわたしばっかりという時期を経て、
この根っこにあるものを見つけることが出来、自分はそんなふうに思っているのか、と自分の闇の部分をみて初めて極度の緊張状態からは解放されていった気がします。
そして、そんな自分の闇の部分を見たからこそ、今は、怒っている人を見ても、怒鳴っている人を見ても「この人、大変なんだな、頑張っているんだな」と思うことが出来ます。
そんなパラレルワールドを感じることが出来るようになったのも、妊活のおかげかもしれません。